こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。

お子様がいつも口をぽかんと開けていたり、寝ているときにいびきをかいていたりして「このまま放置して大丈夫だろうか」とお悩みではありませんか。
口呼吸を単なる癖だと思ってそのままにしておくと、出っ歯や受け口といった歯並びの悪化だけでなく、風邪を引きやすくなったり睡眠の質が低下したりするリスクがあります。
この記事では、こどもが口呼吸になる主な原因や見られやすい特徴、歯並びや体への影響、具体的な改善方法や相談の目安についてわかりやすく解説します。お子様の健やかな成長を守り、口呼吸を改善したい方はぜひ参考にしてください。
口呼吸をしているこどもの特徴とは?

「口を閉じなさい」と注意しても、すぐに口が開いてしまうようなら、口呼吸をしている可能性があります。
保護者の方が気づきやすいサインのひとつが、いわゆる「お口ぽかん」です。ただし、口が開いているからといって、すべてが口呼吸とは限りません。ふだんの様子に加えて、食事中や寝ているときの様子もあわせてみることが大切です。
口呼吸をしているお子様には、生活の中でみられる特徴と、お口の中や口元にあらわれる特徴があります。順に確認していきましょう。
ふだんの生活でみられる特徴
ふだんの生活でみられる特徴は、以下のとおりです。
- ポカンと口が開いている
- 音を立てて食べる
- 食べ物を口からこぼしやすい
- いびきをよくかく
- 鼻づまり
- 風邪をひきやすい
- 姿勢が悪い
口呼吸は、集中しているときやテレビを見ているとき、遊びに夢中になっているときなど、無意識のうちに起こりやすいものです。日中によくポカンと口が開いているようであれば、口呼吸をしている可能性があります。
また、クチャクチャと音を立てて食べたり、食べ物をこぼしやすかったりするのも、口呼吸のお子様にみられる特徴です。食事中に口を閉じにくい様子がないかも、家庭で確認しやすいポイントです。
寝ているときにも口が開きやすいため、いびきをかくことがあります。いびきが続く場合や、就寝中も口が開いている場合は、睡眠中の呼吸の様子も気にかけてみましょう。
また、鼻づまりがあると鼻で呼吸しにくくなるため、癖だけでなく鼻の状態も確認することが大切です。口呼吸をしていると、鼻のフィルター機能が十分に働かず、風邪をひきやすくなることもあります。
さらに、猫背で背中が丸くなると気道が狭くなり、口呼吸につながることがあります。ただし、姿勢だけが原因とは限らず、ほかの要因が重なっている場合もあります。
お口の特徴
お口の特徴は、以下のとおりです。
- 上唇が白い
- 唇をよく舐める
- 前歯に着色汚れがつきやすい
- 口臭がある
- 滑舌が悪い
本来、唇の色は上下で大きく変わらないことが多いですが、お子様が口呼吸をしていると上唇が乾燥しやすくなり、色が薄く見えたり、白っぽく見えたりすることがあります。乾燥が気になって、唇をよく舐めるしぐさが増えることもあるでしょう。
また、口呼吸によってお口の中が乾燥すると、唾液の働きが弱まり、汚れが残りやすくなります。そのため、前歯に着色汚れがつきやすくなったり、においが気になったりすることがあります。ただし、口臭の原因は口呼吸だけとは限りません。
さらに、口呼吸によって舌の位置が下がると、舌足らずな話し方になり、滑舌が悪くなることもあります。発音の変化は一時的なこともありますが、気になる場合は歯科医院などで相談すると安心です。
こどもが口呼吸になる原因とは?

お子様が口呼吸になる主な原因は、以下の4つです。
ただし、原因はひとつとは限らず、いくつかが重なっていることもあります。単なる癖のように見えても、鼻の通りや歯並び、お口の機能が関係している場合があるため、背景を確認することが大切です。
お口周りの筋肉が発達していない
唇や頬、舌を動かす筋肉や、食べ物を噛む筋肉など、お口の周りにはさまざまな筋肉があります。これらの筋肉の発達が十分でないと、口呼吸になることがあります。口を閉じる力や、舌を正しい位置に保つ力が弱いと、口が開きやすくなったり、舌の位置が下がったりするためです。
お口周りの筋肉の発達には、生活習慣や食生活が関係しています。
以下のような場合、お子様のお口周りの筋肉が十分に発達していない可能性があります。
- 離乳食の時期が早い
- やわらかいものばかり食べている
- 噛む回数が少ない
赤ちゃんはミルクを飲むとき、舌を前に出して喉の奥へミルクを運び、飲み込みます。この動きによって、舌や顎、お口周りの筋肉が育っていきます。そのため、お口周りの発達との関係をみると、筋肉が十分に育つ前の段階で離乳食が進むと、口呼吸につながりやすくなることがあります。
離乳食は飲み込みやすいようにやわらかく作られているため、お口周りの筋肉をあまり使わなくても飲み込みやすい特徴があります。離乳食の開始時期そのものの良し悪しではなく、お口周りの発達とのバランスが大切です。
また、やわらかいものばかり食べていたり、噛む回数が少なかったりすることも、口呼吸を誘発する可能性があります。前歯で食べ物を噛み切り、奥歯でしっかり噛むことで、お口周りの筋肉は育っていきます。
そのため、食事内容だけでなく、よく噛む習慣を身につけることも大切です。お子様のうちから、しっかり噛んで食べる習慣を育てていきましょう。
歯並びが悪い
お子様の歯並びが原因で、口呼吸になることもあります。たとえば、出っ歯や受け口の場合は口が閉じにくく、口呼吸になりやすいことがあります。これは見た目の問題だけではなく、口を閉じにくいという機能面の影響です。
また、顎の発達が不十分で顎が小さいと、舌の位置が下がりやすくなり、口呼吸につながることがあります。
一方で、歯並びが口呼吸の原因になる場合だけでなく、口呼吸が続くことで歯並びに影響する場合もあります。どちらか一方だけで考えず、お口全体の状態をみることが大切です。
鼻炎などの疾患
アレルギー性鼻炎などの疾患が原因で、慢性的に鼻づまりがあると、鼻で呼吸しにくくなり、口呼吸になることがあります。
風邪のときの一時的な鼻づまりと、長く続く慢性的な鼻づまりは分けて考えるとわかりやすいでしょう。慢性的に鼻が通りにくい状態では、「鼻で呼吸して」と声をかけても、お子様にとっては難しいことがあります。
お子様の口呼吸の原因が鼻炎などの疾患である場合は、治療をしなければ改善が難しいこともあるため、まずは耳鼻科を受診しましょう。必要に応じて、歯科でお口の機能や歯並びをあわせて確認することもあります。
扁桃腺肥大
喉の左右にある扁桃が大きくなった状態を、扁桃腺肥大といいます。扁桃腺が腫れることで鼻から空気が通りにくくなり、空気の通り道が狭くなるため、口呼吸になることがあります。
扁桃腺肥大があると、いびきや寝苦しさなど、睡眠中のサインとして気づかれることもあります。ただ、就寝中の様子は保護者の方でも気づきにくいため、寝ているときに口が開いていないか、いびきが続いていないかも確認してみましょう。
扁桃腺肥大は経過観察になることが多いですが、治療が必要な場合もあります。お子様の扁桃腺が気になる場合は、まずは耳鼻科を受診しましょう。
口呼吸だと歯並びが悪くなる?

口呼吸をしていると、歯並びが悪くなることがあるため注意が必要です。
歯並びは、舌が正しい位置にあり、さらに唇や頬の筋肉が外側と内側からバランスよく支えることで保たれています。しかし、口呼吸によって舌の位置が下がると、下顎に力が加わって下顎が前に出る「受け口」になりやすくなります。また、お口周りの筋力が弱いと歯を内側に押す力が足りず、「出っ歯」につながることもあります。
このように、見出しの答えとしては、口呼吸によって歯並びに影響が出る可能性があります。
歯並びが悪くなると磨き残しが増え、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。将来的に歯の健康に影響する可能性もあるため、お子様のお口の健康を守るためにも、なるべく早めに口呼吸への対応を考えることが大切です。
口呼吸は身体にも悪い影響を及ぼす?

口呼吸は、歯並びだけでなく、身体にも悪い影響を及ぼす可能性があります。
鼻呼吸には、空気を加湿したり、ほこりや異物をある程度取り除いたりする役割があります。これに対して口呼吸では、その働きが十分に得られにくくなります。
ここでは、口呼吸による影響を「感染」「顔つき」「睡眠」の3つの面からみていきます。
風邪やアレルギーになりやすい
鼻呼吸の場合、鼻毛や鼻水がフィルターとなり、菌やウイルスの侵入を防ぎます。
しかし、口呼吸では鼻のフィルター機能が働きにくくなるため、のどが乾燥しやすく、感染やアレルギー症状の一因になることがあります。また、口から入る空気は乾燥しやすく、のどへの負担につながることもあります。
顔貌への影響
お口周りの筋肉を十分に使えていない口呼吸は、顔貌にも影響を及ぼすことがあります。
- 口元が前に出る
- 下顎と首の境目がない
- 鼻の穴が小さい
- 下膨れ顔になる
- 顔が長くなる
こうした変化には、口周りの筋肉の使い方や舌の位置、呼吸の仕方が関係している可能性があります。お子様の大切な成長時期に口呼吸が続くと、お顔つきに上記のような変化がみられることがあります。
成長したあとの顔貌は、元の状態に戻すことが難しくなる場合もあるため、成長への影響が気になる場合は、早めに相談し、口呼吸への対応を考えることが大切です。
いびき・睡眠時無呼吸症候群
就寝中に口呼吸をしていると、舌が喉の奥に下がり、いびきをかきやすいといわれています。また、息がしづらくなることで、睡眠時無呼吸症候群につながる可能性もあるため注意が必要です。
いびきや睡眠時無呼吸症候群があると眠りが浅くなり、一見よく寝ているように見えても、睡眠の質が下がって睡眠不足になりやすいことがあります。睡眠不足はお子様の成長にも悪影響を及ぼすため、早めに口呼吸への対応を考えることが大切です。
寝ているときの口の開き、いびき、息苦しそうな様子がみられる場合は、受診を考えるきっかけになります。
こどもの口呼吸を改善する方法とは?

単なるお子様の癖で口呼吸になっている場合は、「口を閉じる」「鼻で呼吸する」ことを意識することで改善につながることがあります。
しかし、口呼吸はさまざまな要因で起こるため、お子様の努力だけでは改善が難しいこともあります。原因に合った対処が必要になるため、まずは何が背景にあるのかを確認し、そのうえで改善方法を選ぶことが大切です。
口呼吸を改善するためには、口を閉じることや鼻で呼吸することを意識する以外に、お口周りの筋肉を鍛えることや、病院で治療を受けることも大切です。
ここでは、こどもの口呼吸を改善する5つの方法をご紹介します。
姿勢を正す
猫背になっていると気道が狭くなり、口呼吸になりやすいといわれています。
一方で、正しい姿勢であれば気道が広くなり、鼻呼吸がしやすくなります。そのため、普段から正しい姿勢を身につけることが大切です。
特に、食事中や勉強中、動画を見ているときなどは姿勢が崩れやすいため、日常の中で無理なく整えていくとよいでしょう。机や椅子の高さが、お子様の体に合っていると正しい姿勢を保ちやすくなります。
特に食事の際は、テーブルに対してまっすぐ座り、足が床にしっかりつく高さにするとよいでしょう。足がぶらつかない環境を整えることも、続けやすさにつながります。
口にテープを貼る
口にテープを貼って寝る方法は、鼻呼吸を促す方法のひとつとして用いられることがあります。ただし、鼻づまりがあるときや、いびき・息苦しさがあるときには行わないことが大切です。お子様に用いる場合は、自己判断で始めず、事前に医療機関へ相談しましょう。
行う際は、必ず鼻で呼吸ができることを確認する必要があります。
無理に使う必要はなく、不安がある場合は医療機関に相談してから取り入れると安心です。
お口周りや舌を鍛える
口呼吸の改善や予防には、お口周りの筋肉や舌を鍛えることが役立つ場合があります。お口周りの筋肉を鍛える方法にはさまざまあります。
ここでは「あいうべ体操」をご紹介します。
- 「あー」と大きく口を開く
- 「いー」と横に口を広げる
- 「うー」と唇をすぼめ、前に突き出す
- 「べー」と舌を下に出す
このように順に口を動かすことから、あいうべ体操とよばれています。あいうべ体操をすることで、唇や頬、舌などのお口周りの筋肉が鍛えられ、口呼吸の改善につながる可能性があります。
上記の動きを10回1セット、1日3セットを目安にするとよいでしょう。遊び感覚で取り入れやすいため、声を出せる場面で無理なく続ける工夫も大切です。ただし、体操だけで対応できるとは限らないため、原因に応じた対応をあわせて考えましょう。
耳鼻科で治療を受ける
口呼吸の原因が慢性的な鼻炎や扁桃腺肥大の場合は、まずは耳鼻科を受診しましょう。鼻呼吸をしようとしても、鼻がつまっていれば苦しくて口呼吸になってしまいます。
家庭で鼻呼吸を促しても苦しそうな場合は、無理をしないことが大切です。このような場合は治療が必要になることがあるため、耳鼻科を受診しましょう。
耳鼻科で鼻や喉の状態を整えたうえで、必要に応じて歯科でお口の機能や歯並びをみていくこともあります。
矯正治療を受ける
口呼吸が原因で歯並びが悪くなっている場合や、反対に歯並びが悪くて口呼吸になっている場合は、矯正治療によって改善につながることがあります。
口呼吸を改善する治療法のひとつに、MFT(口腔筋機能療法)があります。MFTとは、お口の周りの筋肉を鍛えたり、舌の位置や舌の動かし方を身につけたりするトレーニングのことです。具体的には、口を閉じる、舌を正しい位置に置く、飲み込み方を整えるといった練習を行います。
矯正治療は歯を並べるだけでなく、このようなお口の機能面もあわせて考える場合があります。お子様のうちにこうしたトレーニングを受けることで、口呼吸の原因そのものにアプローチし、根本的な改善につながる可能性もあるでしょう。
こんなときは早めに相談を

お子様の口呼吸が気になるとき、次のようなサインがあれば早めの相談を考えると安心です。
- 日中によくポカンと口が開いている
- 食事中にクチャクチャ音を立てる、食べこぼしが多い
- 寝ているときも口が開いている
- いびきが続いている
- 鼻づまりが長く続いている
- 鼻で呼吸しようとすると苦しそうにする
- 歯並びや口元の変化が気になる
- 口臭や前歯の着色、唇の乾燥が気になる
特に、慢性的な鼻づまり、いびき、寝苦しそうな様子がある場合は、鼻や喉に原因があることもあるため、耳鼻科での確認が大切です。鼻が通りにくい状態では、お子様に「鼻で呼吸して」と伝えても難しいことがあります。
一方で、口が閉じにくい、歯並びが気になる、舌の位置や飲み込み方に心配がある場合は、歯科でお口の機能をみることも役立ちます。
様子をみてよいか迷うときは、日中だけでなく、食事中や睡眠中の様子もあわせて確認しておくと、相談の際に原因を考えやすくなります。
患者様の声

当院で治療を受けた患者様の声をご紹介します。
お子様と一緒に来院された方の口コミ1
自身の定期検診で通っていて、娘の矯正治療も始めることにしました。
納得できるまで3回もカウンセリングをしてくださって、気になる事はわかるまで説明してくれて、より良い提案もしてくれて本当に親身になってくれます。これからの治療が楽しみです。
お子様と一緒に来院された方の口コミ2
怖がりの子どもがお世話になっています。女性の先生にいつも診察していただきますが、子どもにどのような治療を行うか優しく説明をし、子どもに確認をしながら治療をしてくださるので、子ども自身も安心して治療を受けています。
治療中とても誉めてくださるので、とても嬉しいようです。今では自分から「歯医者さんに行きたい」と言って予約をせがまれる程大好きです。歯科衛生士さんや受付の方もとても親切です。
まとめ

今回は、お子様が口呼吸になる原因や歯並びへの影響、改善方法について解説しました。
お子様のうちから口呼吸が続くと、出っ歯や受け口など、歯並びに影響することがあります。また、風邪やアレルギー、いびきなど、身体に影響を及ぼすこともあるでしょう。
口呼吸の原因としては、お口周りの筋肉が弱いことや歯並びの問題のほか、鼻炎や扁桃腺肥大などが考えられます。原因はひとつではなく、いくつか重なっていることもあります。そのため、お子様の努力だけでは改善が難しい場合があります。
気になるサインがあるときは、まず原因を確認することが大切です。慢性的な鼻づまりやいびきがある場合は耳鼻科で鼻や喉の状態を確認し、口の閉じにくさや歯並び、お口の機能が気になる場合は歯科で相談するとよいでしょう。
こどもの口呼吸でお悩みの方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
当院は、0歳から100歳まで家族みんなで安心して通える歯医者を目指して診療を行っています。小児矯正・小児歯科や成人矯正、虫歯・歯周病治療やマタニティ歯科など、さまざまな分野に力を入れています。
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奥村亮司















