こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。

ワイヤー矯正を検討する際、「どれくらい痛いのか」「いつまで続くのか」と不安を感じて踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
矯正中の痛みは避けられないこともありますが、ピークの時期や対処法を知らずに始めると、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
この記事では、痛みの原因や具体的な対処法、受診が必要なサインについて解説します。不安を解消し、納得して治療に進みたい方はぜひ参考にしてください。
目次
ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正中の痛みを理解するためには、まず装置の仕組みと治療の流れを知っておくことが大切です。ここでは、ワイヤー矯正の基本を簡潔に説明します。
ワイヤー矯正の仕組み
ワイヤー矯正は、歯並びや噛み合わせの問題を改善するために、歯に一定の力をかけて少しずつ動かしていく治療法です。歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな金属またはセラミック製の装置を取りつけ、そのブラケット同士をワイヤーでつなぎます。
ワイヤーには常に一定の力がかかっており、その力がブラケットを通じて歯に伝わることで、歯が徐々に所定の位置へ移動していきます。矯正治療の進行に合わせて、定期的に歯科医院でワイヤーやブラケットの調整を行い、歯にかける力の方向や強さをコントロールします。
ワイヤー矯正の治療期間と保定期間
ワイヤー矯正の治療期間は、歯並びの状態や治療計画によって異なりますが、一般的には1年半から2年程度が目安です。装置を外したあとも、歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、リテーナーと呼ばれる保定装置を一定期間使用して、整えた歯並びを安定させる必要があります。
このように、ワイヤー矯正は長期間にわたって歯に力をかけ続ける治療であるため、その過程で一時的な痛みや違和感を感じることがあります。
次の章で、具体的にどのようなタイミングで痛みが出やすいのかを見ていきましょう。
ワイヤー矯正中に痛みを感じるタイミングと原因

ワイヤー矯正の痛みは、常に続くわけではありません。多くは「装置をつけた直後」や「調整したあと」など、特定のタイミングで一時的に強くなります。ここでは、痛みが出やすい場面とその原因を整理して説明します。
ブラケットやワイヤーをつけるときの痛み
ワイヤー矯正を始めるときには、歯の表面にブラケットを接着し、そこにワイヤーを通して固定します。初めて矯正装置を装着した直後は、歯や歯茎に圧迫感や違和感が出やすく、軽い痛みを伴うこともあります。
一般的には、装着後3〜6時間ほどで歯が動き始め、それに伴ってジンジンしたような痛みを感じることがあります。痛みのピークは装着からおよそ36時間前後とされ、その後は徐々に落ち着き、2〜3日ほどで違和感が軽くなることが多いです。
矯正装置の調整や交換をするときの痛み
矯正治療中は、1か月前後の間隔で定期的に通院し、ワイヤーやブラケットの調整・交換を行います。このときも、新たに力がかかるため、歯や歯茎に痛みを感じやすくなります。
調整直後から数時間のうちに痛みが出始め、2〜3日ほどは噛んだときなどに痛みが強くなることがあります。多くの場合、1週間以内には痛みが落ち着き、違和感程度に変わっていきます。
歯が動いているときの痛み
歯は顎の骨の中に埋まっており、矯正装置からの力が加わると、歯の周囲にある歯根膜や骨に変化が起こります。歯が押されている側では骨が一時的に溶け、反対側では新しい骨が作られます。この「骨の吸収と再生」が進む過程で炎症が起こり、痛みを感じる物質が分泌されます。
この仕組みによって、歯が動いている間はジンジンしたような鈍い痛みや、押されるような違和感が出ることがあります。痛みの強さや感じ方には個人差がありますが、矯正治療が進み歯の移動量が少なくなるにつれて、痛みも徐々に軽くなるのが一般的です。
矯正装置が粘膜や舌に触れるときの痛み
ワイヤー矯正装置は、頬の内側や唇、舌などの粘膜に触れやすい位置にあります。装置をつけたばかりの頃は、口の中に硬いものが常にある状態に慣れていないため、装置が擦れて痛みや違和感が出やすくなります。
ブラケットやワイヤーの角が粘膜に当たると、小さな傷や口内炎ができることもあります。口内炎ができた場合、3〜4日ほどが痛みのピークで、1週間ほどで自然に落ち着くことが多いですが、同じ場所に繰り返し当たると痛みが長引くこともあります。
食べ物を噛むときの痛み
ワイヤー矯正中は、歯が動いている最中や調整直後などに、食べ物を噛んだときの痛みが出やすくなります。特に、硬い食べ物や大きなかたまりの食べ物を噛むと、歯に強い力がかかるため、痛みが増すことがあります。
部分矯正で一部の歯だけに装置がついている場合でも、装置がついていない歯ばかりで噛もうとすると、顎の筋肉のバランスが崩れ、噛み合わせに影響することがあります。
そのため、痛みが強い時期は、全体にやわらかい食事に切り替えることが大切です。
歯磨きするときの痛み
ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーがあることで、歯ブラシが当たる位置や角度が変わります。装置に慣れるまでは、歯磨きの際に歯や歯茎に痛みや違和感を感じることがあります。
痛みをできるだけ抑えるためには、毛先のやわらかい歯ブラシを選び、力を入れすぎずに優しく磨くことが重要です。タフトブラシや歯間ブラシなどを併用しながら、装置の周りの汚れを丁寧に落とすことで、むし歯や歯周病のリスクも減らせます。
ワイヤー矯正中の痛みはどのくらい続くのか

「この痛みはいつまで続くのか」がわからないと、不安が大きくなりやすくなります。ここでは、装置装着直後や調整後の痛みが続く期間の目安と、受診が必要なケースについて説明します。
装置を初めてつけたときの痛みの期間
ワイヤー矯正装置を初めて取りつけたときは、歯と歯周組織が初めて矯正力を受けるため、強めの違和感や痛みが出やすい時期です。一般的には、装置装着から3〜6時間ほどで痛みが出始め、2日目から3日目にかけて痛みのピークを迎えます。
その後、歯と周囲の組織が力に慣れてくるにつれて痛みは徐々に軽くなり、およそ1週間程度で日常生活に支障のないレベルまで落ち着くことが多いです。
この1週間前後という期間は、歯と歯周組織が矯正による力に順応するために必要な時間と考えられています。
調整やワイヤー交換後の痛みの期間
矯正治療中は、定期的にワイヤーの交換や調整を行います。2回目以降の調整でも、歯に新たな力がかかるため、装置をつけたときと同じような痛みが出ることがあります。
多くの場合、調整後の2〜3日間が最も痛みを感じやすく、その後は徐々に軽減していきます。歯が動く過程での痛みは、基本的に2〜3日でかなり落ち着き、長くても1週間ほどで違和感程度になることがほとんどです。
痛みが長引くときに考えられること
一般的な目安として、装置装着や調整から1週間以上、強い痛みが続く場合には、何らかのトラブルが起こっている可能性があります。例えば、ワイヤーが強く食い込んでいる、装置が外れて粘膜を傷つけている、噛み合わせが一部に強く当たっているなどが考えられます。
痛みが長引く、日常生活に支障が出るほど痛い、夜眠れないほどの痛みが続くといった場合には、我慢せずに早めに歯科医院で状態を確認してもらうことが大切です。
ワイヤー矯正中に痛みを感じたときの対処法

ワイヤー矯正中に痛みを感じたときは、原因に合わせて対処することで、多くの場合は自宅でもある程度軽減できます。ここでは、代表的な対処法と注意点を解説します。これらを試しても改善しない場合や、強い痛みが続く場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。
歯科医院でワイヤーを調整してもらう
矯正装置のワイヤーが強く締めつけられていると、歯にかかる圧力が過度になり、痛みが強く出ることがあります。ワイヤーを取りつけた直後の1週間程度は、歯槽骨が吸収し始める時期で、比較的強い痛みが出やすいのは自然な反応です。
しかし、痛みが長引いたり、眠れないほどの痛みや食事がほとんどできない状態が続く場合には、矯正力が強すぎる可能性もあります。そのようなときは我慢せず、歯科医師に相談してワイヤーの強さや位置を調整してもらうことが大切です。
調整を依頼するタイミング
装置装着や調整から1週間程度は様子を見てもよい場合が多いですが、日常生活に支障が出るほどの痛みが数日続く場合や、片側だけ極端に痛いなど気になる症状がある場合には、早めに受診を検討しましょう。
鎮痛剤を使用する
歯に圧力がかかると、周囲の骨が吸収と再生を繰り返し、その過程で炎症が生じるため痛みを感じます。矯正治療はこの仕組みを利用した治療ですが、痛みが強く、日常生活に支障が出る場合には鎮痛剤の使用も選択肢になります。
ただし、市販の痛み止めを頻繁に服用すると、炎症を抑える作用によって歯の動きがにぶくなる可能性があります。鎮痛剤を使用する際は、できるだけ医院で処方された薬を優先し、市販薬を使用する場合も、種類や飲み方について歯科医師に相談すると安心です。
鎮痛剤使用時の注意点
短期間・必要最小限の使用を心がけ、長期間の連用は避けましょう。薬を飲んでも痛みがほとんど変わらない場合や、痛みが増していく場合には、自己判断で薬を増やさず、歯科医院で原因を確認してもらうことが重要です。
硬い食べ物をさけてやわらかい食事にする
矯正中、とくに装置をつけた直後や調整後は、歯が敏感になっているため、硬い食べ物を噛むと痛みが強く出やすくなります。ナッツ類やせんべい、硬いパン、繊維の多い肉などは、歯に大きな負担をかける原因になります。
痛みが出やすい矯正治療の初期段階や調整直後は、おかゆやスープ、やわらかく煮込んだ野菜や肉、卵料理、ひき肉料理など、噛む力があまりいらないメニューを選ぶとよいでしょう。
部分矯正で装置がついていない歯がある場合でも、その歯だけで噛もうとすると顎の筋肉のバランスが崩れ、噛み合わせが悪化することがあります。
できるだけ口全体を使いながらも、やわらかい食事に切り替えることがポイントです。
矯正用ワックスで粘膜を保護する
ワイヤーやブラケットが頬や唇、舌に当たって痛い場合には、矯正用ワックスを使うと装置と粘膜の間にクッションを作ることができ、摩擦を減らせます。矯正用ワックスは歯科医院で購入でき、使い方も簡単です。
適量を指先で丸め、痛みを感じる部分の装置の表面を軽く乾かしてから、優しく押しつけるようにして貼り付けます。これにより、角張った部分が覆われ、口内炎や傷の痛みが和らぐことが期待できます。
矯正用ワックス使用時の注意点
矯正用ワックスは、食事や歯磨きのときに外れやすく、同じものを長時間使い続けると不衛生になりやすいため、こまめな交換が必要です。口内炎が長引く場合や、ワックスを使っても痛みが強い場合には、装置自体の調整が必要なこともあるため、歯科医院で相談しましょう。
患部を冷やして痛みを和らげる
歯の動きに伴う痛みや、炎症によるズキズキした痛みがある場合には、患部を冷やすことで一時的に痛みが和らぐことがあります。保冷剤や氷を薄い布やタオルで包み、痛みを感じる側の頬の外側から当てて冷やします。
お風呂あがりや寝る前など、体が温まると痛みが増すことがあるため、眠れないほど痛いときに短時間冷やすのは有効です。
冷やしすぎに注意
長時間にわたって頻繁に冷やし続けると、血行が悪くなり、矯正力が弱まる可能性があります。痛みが強いときに短時間だけ冷やし、痛みを予防する目的で過度に冷やし続けることは避けましょう。
ワイヤー矯正中の痛みが続くときは

一般的な目安を超えて痛みが続く場合や、我慢できないほど強い痛みが出ている場合には、自宅での対処だけでは不十分なことがあります。そのようなときは、早めに歯科医師に相談することが大切です。
受診を検討すべき痛みのサイン
装置の装着や調整から1週間以上、強い痛みが続いている場合や、片側だけ極端に痛い、噛むと鋭い痛みが走る、装置が当たる部分の傷が悪化しているといった症状がある場合には、何らかのトラブルが隠れていることがあります。
ワイヤーが外れて粘膜を傷つけている、装置の一部が折れている、噛み合わせが一部に集中しているなど、装置の状態に問題があるケースも少なくありません。自己判断で放置せず、歯科医院で装置や噛み合わせのチェックを受けることが重要です。
不安や疑問は早めに相談を
ワイヤー矯正は、1年半〜2年程度と長期間にわたる治療です。その間、痛みだけでなく、見た目や話しづらさ、食事のしにくさなど、さまざまな不安や疑問が出てくることがあります。
歯科医師は、矯正治療や痛みに関する専門的な知識と経験を持っています。痛みの原因や今後の見通し、対処法について説明を受けることで、不安が和らぐことも多くあります。
治療をスムーズに進めるためにも、気になることがあれば遠慮なく相談し、信頼できる歯科医師とコミュニケーションを取りながら治療を続けていくことが大切です。
患者様の声

矯正でこどもがお世話になっています。まだ始めて半年ほどですが、少しずつ歯並びがよくなっており、嬉しく思っています。一度、診察して調整していただいた矯正が痛いと夜に言い出して困りましたが、朝一番にお電話させていただきました。学校から帰宅してすぐに診ていただき、調整していただけてとても助かりました。土曜日の診察も可能で、こどもを連れて行くのに選択できる時間帯が多く、とても助かっています。
マウスピース矯正でお世話になっています。すばらしい歯医者さんで、父やおばさん、友達にも当院を紹介してしまうほどです。痛いことが苦手でなかなか歯医者さんに行けないタイプの人間でしたが、主治医の杉本先生と歯科衛生士の猪嶋先生の「痛くない治療」のおかげで、2年間通うことができています。先生方は、私が痛みに弱いことを理解して、丁寧な声かけをしながら治療してくださり、表面麻酔等を取り入れて痛みの少ない治療法を提案してくれます。おかげさまで、親知らず2本を抜くことができましたし、歯並びも綺麗にそろってきました。予約が取りづらくなると思うとおすすめしたくない気持ちもありますが、痛いのが苦手な方に本当におすすめの歯医者さんです。
まとめ

ワイヤー矯正は、幅広い歯並びや噛み合わせの問題に対応できる効果的な治療法ですが、その過程で一時的な痛みを伴うことがあります。装置をつけた直後や調整後の数日〜1週間ほどは、歯が動くことによる痛みや、装置が粘膜に当たる痛みが出やすい時期です。
ただし、多くの痛みは一時的であり、やわらかい食事に切り替える、矯正用ワックスで粘膜を保護する、短期間だけ鎮痛剤を使用する、必要に応じてワイヤーを調整してもらうなど、適切な対処法によって軽減が期待できます。
痛みが長引く場合や、日常生活に支障が出るほど強い場合には、自己判断で我慢せず、必ず歯科医師に相談しましょう。
ワイヤー矯正の痛みがどうしても不安な方には、痛みが比較的少ないとされるマウスピース矯正が選択肢となる場合もあります。
ただし、マウスピース矯正は適用できる症例に限りがあるため、どの治療法が適しているかは、歯並びの状態やご希望を踏まえて歯科医師と一緒に検討することが大切です。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正をお考えの方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
当院は、0歳から100歳まで家族みんなで安心して通える歯医者を目指して診療を行っています。小児矯正・小児歯科や成人矯正、虫歯・歯周病治療やマタニティ歯科など、さまざまな分野に力を入れています。
当院のホームページはこちら、WEB予約・LINEの予約相談なども受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
奥村亮司












