こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。
セラミックの歯は見た目がよいうえ、丈夫で長持ちすることから人気を集めています。
しかし「せっかく装着したセラミックの歯が取れたらどうしよう?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、セラミックの歯が取れる主な原因や取れたときの対処法、予防法について解説します。
セラミックの歯が取れる原因とは?
セラミックの詰め物・被せ物が取れる主な原因は、以下の6つです。
虫歯の再発
セラミックの歯は汚れが付きにくいため、二次虫歯が起こりにくいです。
しかし、口内の清掃が不十分であれば、土台となる天然の歯が虫歯になる可能性は十分にあります。
特に、神経を抜いた歯やセラミックの被せ物の下で虫歯になった場合、症状に気付きにくいといわれています。そのため、知らないうちに虫歯が進行し、ある日突然セラミックの歯が取れるということもあるのです。
虫歯の進行を防ぐためには、いち早く虫歯に気付き、すぐに治療を開始するほかありません。セラミック治療後も、しっかりとセルフケアを行い、口内を清潔に保ちましょう。
外傷
セラミックの歯は天然歯と同等の強度があるため、丈夫で長持ちしやすいです。
しかし、衝撃には弱いため、転倒や怪我、事故などにより取れることがあります。また、フランスパンなどの極端に硬いものを噛んだときに取れることもあるので注意が必要です。
セラミックの劣化
銀歯やプラスチック素材の補綴物に比べると、セラミックの歯は経年劣化しにくく、寿命は10〜15年ほどといわれています。
食生活や噛み合わせ、ケア方法などによっては、これよりも短い期間で劣化することもあります。セラミックが劣化すると、天然の歯との間に隙間が生じて取れることがあるのです。セラミックの経年劣化を防ぐには、日々のお手入れと定期的なメンテナンスが欠かせません。
接着剤の劣化
セラミック治療で使用される接着剤は質が高く、歯との相性もよいといわれています。
しかし、日々の食事や噛み合わせなどによって、徐々に接着剤が劣化してセラミックの詰め物・被せ物が取れることがあるのです。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしり・食いしばりもセラミックの歯が取れる原因のひとつです。歯ぎしり・食いしばりは無意識のうちに行われるケースが多く、ご自身の体重の最大5倍ほどの負荷がかかるといわれています。これを放置すると、セラミックの歯が破損したり取れたりすることがあるのです。
さらに、天然の歯のすり減りや噛み合わせの悪化につながることもあるため、早期に対処することが求められます。
噛み合わせの変化
セラミック治療では、全体の噛み合わせを確認してから詰め物・被せ物を取り付けます。
しかし、加齢や噛み癖、食生活、歯周病などで徐々に噛み合わせは変化するものです。噛み合わせが変化することで、セラミックの歯に負担がかかると取れることがあるでしょう。
セラミックの歯が取れたときにしてはいけないこと
セラミックの歯が取れた際に不適切に対処すると、再治療が必要になることもあるので注意が必要です。ここでは、セラミックの歯が取れたときにしてはいけないことについて解説します。
自分で接着しない
セラミックの詰め物や被せ物は、プロである歯科医師でなければ正しい位置には戻せません。そのため、ご自身で元の位置に取り付けることはやめてください。
特に、市販の瞬間接着剤などを使用することは避けましょう。市販の接着剤を使用すると、体に害を及ぼすことがあります。自分でセラミックの歯を接着した場合、歯科医院で治療する際にうまく外れなくなる可能性もあるでしょう。
そのため、ご自身で接着せず、歯科医院に持参してください。
放置しない
奥歯の詰め物や被せ物が取れても、見た目が気にならないからと放置する方は少なくありません。
しかし、歯の内部がむき出しになると、虫歯や歯周病のリスクは格段に高くなります。歯の内部が露出すると、強く痛むこともあります。さらに、長期間放置したことで再治療が必要になると、高額な費用がかかるかもしれません。
負担を最小限に抑えるためにも、セラミックの歯が取れたときは放置せず、早期に歯科医院を受診することが推奨されます。
セラミックを捨てない
取れたセラミックの歯は捨てないでください。土台となる歯やセラミックの歯に異常がなければ、そのまま付け直すことが可能です。捨ててしまうと、再治療が必要になり費用がかかります。
再度使用できるかは歯科医師の判断が必要になりますので、取れたものは保管し、歯科医院に持参しましょう。
硬いものを食べない
詰め物や被せ物は、虫歯や外傷などで失った歯の部分を補うためのものです。そのため、放置したままの状態にしていると、歯がもろくなり、土台となる天然の歯が大きく欠けたり割れたりすることがあります。
特に、硬いものを噛むことは避けてください。食事を摂る際は、反対側の歯で噛むのがよいでしょう。
刺激を与えない
詰め物・被せ物が取れて歯の内部がむき出しになると、刺激を受けやすくなります。そのため、刺激を与えることは避けましょう。
熱いものや冷たいもの、辛いもの、炭酸類や柑橘類などを口にすると、痛みが出ることがあります。そのため、歯科医院を受診するまでは、刺激のないやさしい食事を摂りましょう。また、取れた歯が気になるからといって、指や舌で触ることもしてはいけません。
セラミックの歯が取れたときの対処法
セラミックの詰め物や被せ物が取れると、パニックになってしまうかもしれません。ここでは、セラミックの歯が取れたときの対処法について解説します。
速やかに歯科医院を受診する
セラミックの詰め物・被せ物が取れたら、すぐに歯科医院を受診してください。受診が遅れると、虫歯や歯周病、歯の破損のリスクが高まります。受診する日が早ければ早いほど、歯のトラブルを避けられる可能性が高くなります。
応急処置の方法も相談できますので、まずは電話で連絡をしましょう。
口内を清潔に保つ
歯科医院を受診するまでの間は、こまめに歯磨きし、口内を清潔に保ちましょう。痛みがなければ、むき出しになった歯の内部もやさしい力で磨いてください。普通の歯ブラシが大きすぎる場合は、タフトブラシなどのワンサイズ小さめの歯ブラシを使用するのがよいでしょう。
セラミックの歯が取れるのを防ぐためには
セラミックの歯が取れるのを防ぐ方法は、以下の3つです。
こまめに歯磨きをする
セラミックの歯は汚れが付きにくいものの、ケアを怠ると土台となる歯が虫歯や歯周病になる可能性はあります。天然の歯が虫歯になると、接着力が弱くなり、セラミックの詰め物・被せ物が取れることも珍しくありません。
また、歯茎のラインに合わせて被せ物は作られます。歯周病で歯茎が下がれば、セラミックの歯が作り直しになることもあるのです。そのため、日頃からしっかりと歯磨きをして、口内を清潔に保ちましょう。
セラミックの歯を強く磨くと、細かな傷が付き、汚れが溜まりやすくなります。セラミック部分は、やさしい力で小刻みに磨いてください。また、歯と歯の間はフロスや歯間ブラシを使用するとよいでしょう。
歯ぎしり・食いしばりの対策をする
歯ぎしり・食いしばりを放置すると、セラミックの歯が取れたり破損したりする可能性があります。そのため、歯ぎしり・食いしばりの癖がある場合には、噛み合わせの調整やナイトガードの装着が推奨されます。
特に、就寝中に歯ぎしり・食いしばりをすると、歯に大きな負荷がかかりやすいです。ナイトガードを装着することで、セラミックや歯にかかる負担を軽減できる効果が期待できます。保険適用で作成できますので、気になる場合は歯科医師にご相談ください。
定期的にメンテナンスを受ける
セラミックの歯が取れる主な原因は、口内トラブルです。特に、虫歯や接着剤の劣化、歯ぎしり・食いしばりなどは、患者様自身で気付くのが難しいといえます。そのため、セラミック治療後は、定期的にメンテナンスを受けるのがよいでしょう。
何も症状がない場合でも、定期的にメンテナンスを受けることで早期発見・早期対処が可能です。また、歯磨き指導を受けることで、ご自宅でのセルフケアの質を高めることもできます。口内の状態によりますが、約3〜6ヵ月に1回はメンテナンスを受けましょう。
患者様の声
当院で治療を受けた患者様のお声をご紹介します。
当院で治療を受けた方の口コミ1
家族全員でお世話になってます。とても丁寧に診ていただけるので安心して歯を健康に保つことができます。先生も衛生士さんも笑顔で優しいです。
当院で治療を受けた方の口コミ2
先生の知識が豊富であらゆる症状に的確に対応して下さいます。スタッフの方も親切で安心してお任せできます。こちらで診察して頂くようになって、歯の心配が無くなりました。
まとめ
セラミックの歯が取れたら、すぐに歯科医院を受診してください。自己判断で取れた詰め物や被せ物は破棄せず、保管して歯科医院に持参しましょう。歯やセラミックに問題なければ、付け直すことができます。
セラミックの歯が取れる原因の多くは、口内トラブルです。そのため、日々のお手入れと定期的なメンテナンスにより口内環境を整えるのがよいでしょう。
セラミック治療を検討されている方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
当院は、0歳から100歳まで家族みんなで安心して通える歯医者を目指して診療を行っています。小児矯正・小児歯科や成人矯正、虫歯・歯周病治療やマタニティ歯科など、さまざまな分野に力を入れています。
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奥村亮司