• ご予約・お問い合わせ:0797-86-4182(ハロー良い歯に)
  • 24h受付予約
  • 予約相談
  • メール相談お問い合わせ

宝塚ライフ歯科・矯正歯科の記事『歯周病と歯槽膿漏の違いとは?原因と治療法、予防法について解説!』

ブログ&コラム

BLOG & COLUMN

*

*

歯周病と歯槽膿漏の違いとは?原因と治療法、予防法について解説!

こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。

歯肉から血が出ている

歯科検診などで耳にすることの多い歯周病や歯槽膿漏(しそうのうろう)ですが「歯周病と歯槽膿漏はなにが違うのだろう」と、疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

今回は、歯周病と歯槽膿漏の違いや原因、治療法などをわかりやすく解説します。実際の患者様の声も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

歯周病と歯槽膿漏の違い

鏡で自分の歯を見ている男性

「歯周病」とは、歯周ポケット(歯と歯肉のすき間)に細菌が侵入し、炎症を引き起こした状態をさします。歯周病は、歯肉が腫れる「歯肉炎」や、さらに進行し、歯槽骨(歯を支えている骨)を溶かす「歯周炎」などを引き起こすのです。歯肉炎や歯周病が重症化すると、やがて歯根がむき出しとなり、歯が抜け落ちてしまいます。

このように、歯周病が重症化した状態のことを「歯槽膿漏」といいます。歯周病は病名ですが、歯槽膿漏は病名ではなく、歯周病が重症化した状態をあらわす単語と考えるとわかりやすいでしょう。

歯周病と歯槽膿漏の原因

歯垢が残っている歯

では、歯周病と歯槽膿漏を引き起こす原因は、どのようなものがあるのでしょうか。以下、4つにわけて解説します。

歯垢

磨き残しによって歯周ポケットに歯垢(プラーク)が残ると、細菌感染を引き起こします。

歯垢とは、食べかすではありません。細菌がかたまりとなって、ねばねばした黄白色のものをさします。歯垢1㎎には約10億個もの細菌がいるといわれていますが、口腔内にある細菌は、基本的には唾液の自浄作用により流されます。

しかし、歯周ポケットなど唾液の入りにくい場所は細菌が残ったままとなり、菌が繁殖することで歯垢となってしまうのです。

栄養不足

食生活が乱れ栄養不足となると、歯や歯肉、歯槽骨が弱る原因となります。また、身体が栄養不足となると、易感染(いかんせん)状態といって、感染症になりやすい状態を引き起こします。

喫煙

タバコの煙の中にある有害な化学物質により、口腔内の栄養不足や血流不足を引き起こします。栄養不足は上記でものべましたが、血流不足もまた易感染状態をまねきます。また、喫煙している方は、喫煙していない方に比べ、創傷(そうしょう)が治りにくいため歯周病が悪化しやすくなります。

唾液分泌の減少

唾液には自浄作用があり、口腔内の細菌を浄化します。唾液分泌は、ストレスや口呼吸での乾燥、加齢などにより減少するといわれています。唾液分泌が減少すると、唾液の自浄作用が弱まり、細菌が繁殖し、歯周病になりやすくなるのです。

歯周病と歯槽膿漏の治療法

歯科医院の治療器具

歯周病と歯槽膿漏の治療法について、それぞれ解説します。

歯垢・歯石の除去

歯周病の治療は細菌を取り除き、繁殖を防ぐことが基本です。そのため、まずは歯垢や歯石を除去する治療を行います。歯石を除去する方法は、主に以下の2種類にわけられます。

スケーリング

スケーリングとは、目に見える部分(歯の表面や根本)の歯垢や歯石を「スケーラー」とよばれる器具を使用して除去していく方法です。

SRP(スケーリング・ルートプレーニング)

SRPとは、スケーラーとよばれる器具を使用し、歯周ポケットの中の歯垢や歯石を除去したあとに、根面をなめらかにすることで、歯垢や歯石の再付着を予防する方法です。SRPは、歯周ポケットが深く汚染されている場合に選択されます。

外科治療

歯周病が進行すると、先に述べた歯垢や歯石の除去だけでは対応しきれないことがあります。その場合は、外科治療が選択されます。以下に、外科治療の種類別に解説します。

歯肉剥離掻爬術(しにくはくりそうはじゅつ)(フラップ手術)

フラップ手術とは、スケーリングでは取り切れない、かなり深い歯周ポケットがある場合に選択されます。

まず麻酔をし、歯肉を切開して歯根を目で見える状態にします。それから、歯垢や歯石を除去したあとに根面を整えて、歯肉を戻して縫合します。

直接目で見て汚れを除去できるため、歯垢や歯肉の除去率は高いです。フラップ手術は、歯周ポケットが縮小する効果や歯肉にハリがでる効果があります。

歯周組織再生療法(リグロス)

歯周組織再生治療は重度の歯周病に適用されます。

歯周病が重症化すると、顎の骨まで溶かします。顎の骨や、そのほかの歯を支えている組織の再生を促すのが歯周組織再生療法です。

失われた組織は、自然治癒力のみでは完全に戻ることができません。そのため、再生をうながすことができる「歯周組織再生材料」とよばれる薬剤を、失われた組織の場所へ注入します。

歯磨きの指導

歯周病の予防や進行を止めるためには、日々の歯磨きが重要です。歯磨きにおけるクセや、磨き残しが多い箇所をみつけ、まんべんなく歯ブラシが行き届くように指導します。

「どのような歯磨きを選べばよいのか」「歯磨きの交換頻度はどれぐらいがよいのか」など、歯科衛生士が日々の疑問を解消してくれるでしょう。

歯周病と歯槽膿漏を放置してしまうと

歯が痛くて頬をおさえている

歯周病や歯槽膿漏を治療せず放置した場合、どのようなことが起こるのでしょうか。

ここまで解説してきたとおり、歯周病が重症化すると、歯や歯肉だけではなく、歯根や顎の骨など、奥の組織まで溶かします。治療をせずに放置した場合、やがて歯が抜け落ちます。永久歯が抜けた場合は、二度と新しい歯は生えてきません。抜歯を避けるためにも早めの治療が大切です。

また、口腔内を汚染していた歯が、そのほかの臓器につたわることで、危険な疾患を引き起こすことがあります。引き起こされる疾患の1つが肺炎です。誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)や細菌性肺炎など、口腔内の菌が肺に到達し、炎症を引き起こします。2つめは敗血症(はいけつしょう)です。敗血症は、口腔内の菌が血液を通じて、全身にまわることで引き起こされる重篤な感染症です。

そのほかにも、心筋梗塞や糖尿病など、さまざまな疾患を引き起こすリスクがあるので、早めに治療することが大切です。

歯周病と歯槽膿漏の予防法

歯磨きをしている2人の女性

歯周病と歯槽膿漏の予防法について、それぞれ解説します。

正しい歯磨きをしましょう

口腔内の細菌の増殖を防ぐには、日々の歯磨きがとても大切です。歯ブラシだけでは行き届かない汚れは、歯間ブラシやフロスを使用して除去してください。歯科医や歯科衛生士から正しい歯磨きの方法を学ぶのもよいでしょう。

生活習慣を見直しましょう

これまでも栄養不足が歯周病をまねくなど、生活習慣の大切さをのべてきました。生活習慣を見直し、規則正しい生活をすることで歯周病の予防に努めましょう。

早期発見に努めましょう

自覚症状がないまま歯周病が進行してしまうことがあります。定期的な歯科検診やクリーニングをすることで、早期発見や早期治療につなげましょう。

患者様の声

歯科医師と患者が笑顔で会話をしている

実際に当院を受診した患者様の声をご紹介いたします。

3か月ごとの歯石除去の定期健診を受けています。サボりがちな私ですが、毎回丁寧にやさしく、苦手な箇所の磨き方のポイントやいろいろなアドバイスをいただいて、ありがたく思います。「次回こそは褒められたい」というモチベーションもあげてもらっています。

歯医者は、歯が痛くなければ行かない場所でしたが、今は行ってよかったと思います。スタッフの方々は、治療の説明や期間などを優しく教えてくださいます。予約制なので、待ち時間もなくスムーズです。今回のことで歯の大切さに気づき、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシや糸ようじなどでも磨くようになりました。ありがとうございます。

まとめ

ポイントを指さす女性

歯周病と歯槽膿漏の違い、治療法や予防法について解説しました。歯周病の予防や、早期発見の大切さがご理解いただけたでしょうか。日々のお手入れをしっかりと行い、歯を大切にしましょう。

歯周病や歯槽膿漏でお悩みの方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。

奥村亮司

RECRUIT
仕事もプライベートも充実!
ページの先頭へ戻るページの先頭へ戻る