こんにちは。兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科です。

床矯正は、成長期の子どもを対象とした矯正治療です。装置は取り外し可能で、成長期に合わせて歯並びや噛み合わせを整えられるため、近年注目されています。一方で、「床矯正は何歳から何歳まで受けられるの?」という疑問をお持ちの保護者の方もいるかもしれません。
今回は、床矯正の対象年齢や治療期間、メリット・デメリットについて詳しく解説します。また、気になる費用面についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
床矯正とは

床矯正とは、主に成長期の子どもに対して行われる、プレート状の装置を使ってあごの幅を広げて歯がきれいに並ぶためのスペースを確保する矯正治療です。プラスチック製のプレートに金属のネジやバネが組み込まれており、決められたタイミングでネジを少しずつ回すことでゆっくりとあごの幅を広げていきます。
これにより、永久歯が生えそろう前の段階で、歯が正しい位置に並ぶための環境を整えることができます。また、床矯正では装置の取り外しが可能で、食事の制限が少ない、虫歯などのトラブルを起こしにくいというメリットもあります。
装着時間のコントロールが必要なため自己管理が求められますが、ご家庭での協力が得られれば負担も少なく、安心して取り組めるでしょう。すべての症例に適応できるわけではありませんが、多くのお子さまにとって魅力的な選択肢になります。
床矯正の対象年齢

床矯正の対象年齢は、4〜12歳ごろ(前歯が永久歯に生え変わり始める時期)です。特に、混合歯列期と呼ばれる乳歯と永久歯が混在している時期は、あごの骨がまだ成長段階にあるため床矯正による効果が出やすいとされています。
ただし、床矯正は成長を利用してあごを広げる治療法のため、子どもの成長に合わせて適切なタイミングで開始することが大切です。あくまでも年齢は目安であり、あごの成長具合を歯科医師に確認してもらったうえで判断しましょう。
床矯正の治療期間

床矯正の治療期間は、一般的に1年半〜3年程度が目安とされています。症例によっては1年程度で治療が完了することもあります。
治療期間には個人差があり、複数の要因が関係します。治療期間にかかわる主な要素としては、あごの成長スピード、歯並びの問題の程度、装置の装着時間、お子さまの年齢などが挙げられます。
装着時間をきちんと守らないと治療効果が出にくくなり、期間が長引くことがあるため、保護者の方がサポートしてあげましょう。
床矯正のメリット

床矯正には、ほかの矯正方法にはないメリットが多くあります。ここでは、床矯正の主なメリットについて詳しく解説します。
食事や歯磨きがしやすい
床矯正の装置は取り外しが可能なため、食事や歯磨きがしやすいのが大きな特徴です。食事の際に装置を外せるため、硬い食べ物や粘着性の高いもの、繊維質の多い食品なども制限なく摂取できます。成長期の子どもにとって、さまざまな栄養素をしっかり摂取できることは非常に重要です。
また、歯磨きの際にも装置を外してケアできるため、口腔内を清潔な状態に保ちやすくなります。虫歯や歯肉炎のリスクを減らせる点は、成長期の口腔管理において非常に重要です。取り外しができない固定式の矯正装置と比べて衛生管理がしやすいため、矯正期間中でも健康な口腔環境を維持しやすい治療法といえます。
痛みが少ない
床矯正は弱い力を少しずつかけてあごの幅を広げるため、他の矯正方法と比べて痛みが少ないとされています。装置のネジを回して拡大したときに軽い痛みや違和感を覚えることはありますが、強い痛みを訴えるお子さまはほとんどいません。
抜歯を回避できる可能性がある
床矯正の最大の利点は、歯を抜かずに歯が並ぶスペースを確保できる可能性があることです。成長期のお子さまであれば、あごの幅を広げることで、歯が並ぶスペースを自然に作り出せるでしょう。これは、6歳から9歳くらいまでに治療を始めると特に効果が高いとされています。
成人になると骨の成長が止まるため、顎を広げる治療は行えなくなります。歯を移動させる矯正治療しかできないので、治療期間が長くなったり、理想の歯並びを目指すためには抜歯が必要になったりする可能性があります。
この負担を減らせる点は、床矯正の大きなメリットといえるでしょう。
床矯正のデメリット

床矯正には多くのメリットがありますが、すべての子どもにとって理想的な選択肢とは限りません。治療を進める際には、その効果やメリットだけではなく、限界や注意点についてもしっかりと理解しておくことが重要です。
ここでは、床矯正の主なデメリットについて詳しく解説します。
適応できない症例がある
床矯正は、すべての不正咬合に対応できるわけではありません。特に、歯列不正が重度な場合や骨格自体に問題がある場合、あごの成長が終わっている場合などでは、床矯正のみでの改善が難しいこともあります。
こういった場合には、ワイヤー矯正や外科的治療といった、他の治療法との併用が必要になります。適応していない症例を無理に床矯正で治療しようとすると、十分な効果は得られないでしょう。治療の負担が増加する可能性もあるので、お子さまにあった治療法かどうかよく検討することが重要です。
自己管理が必要
床矯正は、患者さま自身で取り外しができる装置を使用するため、本人やご家族による管理が治療の成否を大きく左右します。例えば、装着は1日12~14時間程度が推奨されており、家庭での装着時間が不足すると治療効果が十分に得られない場合があります。
また、装置にはネジが組み込まれており、自宅で決められた頻度で回す必要がありますが、これを忘れるとあごの拡大が進みません。小さなお子さまの場合は、保護者の方の協力とサポートが不可欠です。
「今日はつけなくてもいいか」といった日が続くと、装置の再製作や治療の見直しが必要になることもあります。生活習慣に組み込む意識と、継続力が問われる治療といえるでしょう。
床矯正だけで歯並びが整うとは限らない
床矯正は、あごの幅を広げて歯が並ぶスペースを作ることに主眼を置いた治療法であり、歯1本1本を理想的な位置に動かす細かな調整力は持っていません。スペースを確保したあと、自然に歯の生え方や並びが整うこともありますが、必ずしも理想どおりの歯並びになるわけではありません。
特に、見た目のバランスや噛み合わせの精密な仕上がりを求める場合、追加で本格的な歯列矯正が必要になることがあります。ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった治療法で歯を1本ずつ計画的に動かしながら、理想的な歯並びに仕上げていくことになるでしょう。
このように、床矯正を行っても必ずしも矯正治療が完結するわけではないため、治療にかかる時間や費用が想定より長引く場合があります。治療のゴールを明確にした上で、将来的な矯正計画を立てることが重要です。
床矯正にかかる費用

床矯正は多くの場合自由診療であり、治療費は歯科医院によって大きく異なります。一般的には20万円〜40万円前後で治療が行われることが多く、この費用の中には装置代や精密検査料が含まれているのが一般的です。
初診時のカウンセリング料や定期的な調整料など(1回3,000円〜1万円程度)は別途かかることもあります。治療を始める前に、総額でどのくらいかかるのか、月々の支払い額はどれくらいになるのかをしっかり確認しておくことが大切です。
まとめ

床矯正は、成長期のお子さまのあごの発育を促しながら、抜歯を避けて歯列を整えることができる治療法です。取り外しが可能な装置を使用するため、食事や歯磨きがしやすく、痛みも少ないという特徴があります。
一方で、本人の努力や保護者のサポートが不可欠で、適応できない症例も存在します。治療期間は1年半〜3年ほどが一般的で、費用は20万〜40万円程度が目安です。
すべての症例に対応できるわけではないため、まずは歯科医師に相談し、お子さまに合った治療計画を立てることが大切です。
床矯正を検討されている方は、兵庫県宝塚市にある医療法人社団 宝塚ライフ歯科・矯正歯科にご相談ください。
当院は、0歳から100歳まで家族みんなで安心して通える歯医者を目指して診療を行っています。小児矯正・小児歯科や成人矯正、虫歯・歯周病治療やマタニティ歯科など、さまざまな分野に力を入れています。
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奥村亮司












